以前タイトルを見て読んでみたいと思っていた作品。
関西に住んでいるなら阪急はかなり身近な存在。
どんな話なのかしら?
という期待を裏切らずとても楽しめました。
行きで始まる物語が帰りで落ち着いていく。
なかなか面白い趣向です。
友人の家が逆瀬川にあることもあり、大変風景を楽しめました(笑)
短編集で主役が各短編ごとに変わるのも
こちらでは主役でもあちらではわき役やらBGMやらに変わるのも
行きと帰りの間には数か月の時間の流れがあるのも
少ない文章の中の伏線というかつながりを間違いなく拾わなくては!
という気持ちになって楽しかったです(笑)
ただお話を動かすためとはいえ、いきなり喧嘩になったりとかは
ちょっと「え〜」と思いましたが(笑)
登場人物全員男前すぎちゃうかなぁ?
あと高校生くらいでそんなに分別あるもんやろうか?
少なくとも私は高校生のとき、何も考えてませんでしたが・・・。
まぁそういうちょっとした引っ掛かりを除けば
大変面白く、気軽に読める本でありました。
短編なので気軽です。
あとがきに「西宮北口」を「ニシキタ」と呼ぶ読者と「キタグチ」と呼ぶ読者がいる、と
書かれていました。
ちなみに私は「西宮北口」は「ニシキタ」といいます。
周りでも「キタグチ」という人は聞いたことはないのですが・・・・・
関西の人は皆そうだと思ってましたがもしかしたら違うのでしょうか?
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